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2005年9月8日〜9日 上高地〜岳沢〜奥穂〜前穂〜槍〜上高地 単独行
恒例の初秋登山であるが、今年は息子の名前を頂いた穂高岳へ行く。まだ行った事のない大キレットも通ってみたい。槍・穂高縦走と欲張ってみよう。
2005年9月8日(木)
沢渡大橋駐車場に車を止め仮眠する。5時半のバスに乗り込み上高地バスターミナルに降り立ったのは6時、登山届けを出し身支度し出発する。
到着 出発 地点 − 6:15 河童橋 明神池方面へしばらく行くと重太郎新道入口がある。樹林帯を進み涸れた沢を渡ると岳沢ヒュッテに着く。
河童橋からこれから向かう岳沢を見る、穂高は雲の中7:55 8:10 岳沢ヒュッテ 水分とエネルギーを補給し出発。ここから急登となり、鎖場もある。下山に使うのは危なそうなルートだ。上高地を振り返りながら高度を稼ぐのは気持ちがよい。しかし途中からガスに包まれる。 9:58 10:08 紀美子平 前穂高岳へはここから往復するのだが、今日は北穂まで行きたいので時間の節約であきらめる。上高地側にトラバースするように吊尾根を通る。時折稜線に出るところで涸沢カールが見えた。 11:23 11:42 奥穂高岳 何も見えないなか誰もいない頂上へ着いた。奥穂高岳は3度目だが初めて展望が得られなかった。途中抜いてきた人が到着したので話をすると、私と同じく北穂まで行くそうだ。穂高岳山荘まで下るもやって来る人はいなかった。
12:03 12:15 穂高岳山荘 山荘前のテラスには私一人。ここの売店で食事をしようと思ったが、行動食をとり出発する。 12:35 12:38 涸沢岳 涸沢岳山頂を過ぎ、垂直にルンゼ状のところを下る所から難所が始まる。両側が切れ落ちている岩の上を歩くところがいやだったな。まだ3点確保で岩場にへばりつく方が気分的に楽である。難所は北穂南稜手前まで続くので、集中力を持続することが大切でしょう。
涸沢−北穂間のコース 岩壁の中を通っていく
一時的に霧が晴れ前穂、奥穂が見える
槍ヶ岳も見えた14:40 − 北穂高小屋 北穂北峰は円形の整地された山頂で、そのすぐ下に小屋がある。小屋のサンダルで気軽に山頂へ立てる。小屋の玄関前は狭いながらも大キレットと槍ヶ岳を望むことができる素晴らしいテラスがある。ビール500缶を買い無事に来れたことに乾杯した。
1時間ほど寝ていたが、夕飯に呼ばれ席につくと胸がむかつき冷や汗をかいて食事がのどを通らない。皆が食事を終えるが遅れて何とか食べた。
夕方ガスが晴れ夕焼けとなった。
2005年9月9日(金)
到着 出発 地点 − 6:15 北穂高小屋 朝からガスっていて風が強い。雨は午前中は降らないだろうと予測し、岩も濡れていないので大キレットへ出発する。北穂高小屋からいきなり急な下り、涸沢岳−北穂間よりも岩がもろいので落石には注意する。途中から両側が切れ落ちたナイフエッジを通るところもあり、風が強く緊張する。
飛騨泣き そんなに怖くない6:58 7:03 A沢のコル 長谷川ピークを見ながら鞍部へ降り立つとそこはA沢のコルであった。あれ?飛騨泣きはどこだったのか。そういえばさっきのナイフエッジかと思い出したが、全体的に緊張するルートの一部で特に際立って怖いという印象はなかった。
長谷川ピークの全貌 怖そー7:14 7:18 長谷川ピーク 飛騨側の壁をよじ登り、稜線をまたぐときが怖かった。「Hピーク」と書かれた岩の前でザックをおろしお茶を飲む。長谷川ピークの後は特に危険な場所はなく順調に進む。 8:15 8:20 南岳小屋 大キレットの終りが近いのか登り勾配がきつくなり、突然巨大な岩壁が現れた。長いはしごを登り岩壁を通過する。途中外人のすれ違い待ちで小さな落石を起こされた。この辺は浮石が多いので安全なところで待っていてよかった。
「難所終了・南岳小屋まであと10分」の看板をみてほっとする。小屋の売店に人はおらず何も買わなかった。9:20 9:25 中岳 南岳山頂、天狗原への分岐点を通り、ごろごろした岩の中を上ると中岳だった。晴れていたら槍を手前にみて空中散歩できるんだろうな〜。やや飛騨側を通りながら大喰岳へ達するがどこが山頂か分らない。 10:18 10:50 槍ヶ岳山荘 テント場を通るころには疲れて足が重かった。今日はヒュッテ大槍泊の予定だったが、かなり早いペースでここまで来たので上高地に下ることもできそうだ。霧の中だし槍に登らず下りようか迷ったが、せっかくだから登ってから考えよう。 11:04 11:10 槍ヶ岳 やっぱり何も見えない。すいているからあっという間に頂上に着いた。最後のはしごが増設され登り下り別になっていた。
槍ヶ岳山頂11:20 11:25 槍ヶ岳山荘 山荘に着くとまだ11時半前、横尾までなら問題ないが、上高地へは厳しいかな。横尾3時前に通過なら上高地まで行こう。 13:28 13:33 槍沢ロッジ 下りもこの辺になるとなだらかになってくる。ペースを上げる。 14:24 14:31 横尾 目標より早い到着。足の裏が痛いので靴を脱いで休憩 15:15 15:20 徳沢 お茶を飲んで出発する。平坦路だが、さすがに疲れてきた。 16:00 16:05 明神 明神を通過してしばらく進むと携帯が通じるようになった。乗鞍にある宿名を思い出し、104で調べ電話した。 16:48 − 河童橋 バス停に着いたのが16時55分だった。17時ちょうどのバスのドアが開くところだった。聞くとこのバスが沢渡シャトルバスの最終だそうだ。この後は島々行きにのるらしい。乗客は8人くらい。
コース図 赤:9月8日、黄:9月9日
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