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2006年8月26日〜28日 立山室堂〜薬師岳〜黒部五郎岳〜双六岳〜新穂高  単独行
恒例の秋の縦走であるが、今年は幾分早めに行くことにした。
室堂まで行くのはマイカーにしろ電車にしろ大変だが、今年から会員制バスが走っている。これを利用して薬師方面を縦走し、新穂高へ抜ける計画を建てた。スゴ乗越小屋、黒部五郎小舎に泊まる2泊3日の山行を計画したが、1日目2日目ともハードな登山になりそう。

2006年8月26日(

到着 出発  地点  
7:22 立山室堂 バスから下りおにぎりやうどんでも食べようとしたが、朝早いこともあり、土産物屋でパンを調達することがやっとだった。すぐにパンを2つ詰め込み出発です。天気は上々
  8:16 浄土山 一ノ越は通らず、浄土山を目指します。石畳の道を右に入るとすぐに急登となるが、今日は先が長いのでペースをセーブして登った。浄土山からは立山のカール、雄山、剣岳など素晴らしい景色が広がる。
立山
剣岳
南へ目を向ければ、富山側に荒々しく崩落している立山カルデラの先に美しい緑の五色ヶ原、さらにその奥には薬師岳がそびえている。
五色ヶ原と薬師
9:24 9:28 獅子岳 ここからザラ峠へ一気に下りとなる
ザラ峠を見下ろす
9:57 10:03 ザラ峠 1584年12月、富山城主の佐々成正がザラ峠を越えて浜松の徳川家康に会いに行ったといわれています。
  10:35 五色ヶ原山荘 高山植物が咲いています。7月下旬だったら、さぞ綺麗でしょう。木道を気持ちよく進みます。
五色ヶ原と鳶山
11:04 11:17 鳶山 五色ヶ原と別れを告げ越中沢岳まで緩やかなアップダウン
12:33 11:42 越中沢岳 五色ヶ原から続いた穏やかな雰囲気はここの山頂を境に一変する。ここから先はとても急な登下降を繰り返す。
先ずは急降下する。砂が乗ったような感じで滑りやすい。足を滑らしたが熊笹を掴んで滑落を停止した。
13:34 13:41 スゴの頭 越中沢岳から嫌になるくらい下り、今度は急登となる。もうジェットコースターに乗っているようだ。
スゴの頭に着いた時には、大の字になって休憩した。
スゴの頭から見た越中沢岳
14:18 14:22 スゴ乗越 スゴの頭から250メートル下りスゴ乗越、もうヘトヘトです。ここから小屋まで登りとなります。
15:05 スゴ乗越小屋 テント場で単独女性に話しかけられた。僕とは逆コースだから明日の越中沢岳への登りが大変だろう。テントで単独縦走とは恐れ入ります。
今日は土曜日ですが、この小屋は奥地にあるため非常に空いていました。太郎平小屋はこの日布団一人一枚なかったらしい。バスで入山し、ハードなコースで疲れていたので7時過ぎには寝てしまった。


2006年8月27日(

到着 出発  地点  
6:02 スゴ乗越小屋 スゴ乗越小屋
今日は黒部五郎小舎まで行く予定だから先は長い。薬師岳、黒部五郎岳と2つの大きな山を越えていく。黒部五郎小舎到着は何時になるかな?
6:53 6:56 間山 五色ヶ原〜薬師岳は人が少なく静かな所だ。間山池を過ぎ少し登ると間山に到着する。
間山
8:04 8:07 北薬師岳 左(東)側が切れ落ちていて転落すると助からないような稜線を通る。
8:39 8:52 薬師岳 金作谷カールを眺めながら稜線を行くと薬師岳に到着した。さすがにここからは人が多くなる。ほとんどの人が太郎平小屋からのピストンだろう。
金作谷カール
薬師如来が祀ってあるのでお参りした。薬師岳といえば愛大遭難事件ということで、訪れたい場所であったが、遠いのでなかなか機会がなかったが、やっと念願かなった。
少し下り彼らが迷い込んだ東南稜の分岐点で石像の入ったケルンがあった。
愛大遭難のケルン
  9:25 薬師岳山荘 おしるこ、うどん、カレーなど売店で売っていたが、太郎平で一息入れる予定なので通過したのだが・・・
10:18 10:35 太郎平小屋 トイレが今年新しくなった薬師沢キャンプ場まで下り、少し登った所に太郎平小屋がある。カレーなどご飯ものが食べたかったが、カップヌードルかパンだけしかないとのこと。薬師岳山荘で食べてこればよかった。甘い菓子パン2個と牛乳でお昼ご飯とした。
12:07 12:12 北ノ俣岳 薬師岳の上り下りで体力を使ったのか、急登ではないのにへばってきた。緑が多くなだらかで美しい山だ。
  12:34 赤木岳 今歩いているところから黒部川方面への斜面、白く輝く沢、沢の向こうの小高い丘(赤木平)、天気があまりよくないのにこの美しさ。
赤木平
13:03 13:08 中俣乗越 これから黒部五郎岳の急登を登る、その前に休憩
14:32 14:50 黒部五郎岳 とても辛い登りで、何度も足を止めてはお茶を飲んだ。雨まで降ってきて、頂上では大雨となりカッパを着る。前に来たときも頂上で降られカッパを着たので、ここからの景色には縁がない。カールコースを通り黒部五郎小舎を目指す。
黒部五郎のカール
16:09 黒部五郎小舎 カールに降り雷岩のあたりで雨具を脱いだ。しかし再び雲行きが怪しくなってきたので急いで山小屋を目指す。受付を済ませ、部屋に入るころ屋根をたたくような土砂降りとなった。間に合ってよかった。
今日は10人部屋に6人、全員で5、60人くらいの宿泊客だった。ここの食事は相変わらずおいしい。


2006年8月28日(

到着 出発  地点  
5:22 黒部五郎小舎 今日は新穂高に下山すれば良いので時間はあるのだが、この小屋の朝食は4:30と気合が入っている。小屋の裏は急登だが、朝の登りは気にならず何人もごぼう抜きする。天気は悪く、雨を心配しながら進む。
  6:15 黒部乗越
(三俣巻道分岐)
調子が良いので休憩を取らず進む。
6:38 6:59 三俣蓮華岳 三俣蓮華岳の頂上を踏むのは初めて。以前は黒部五郎−双六はショートカットコースがあり頂上を通らなくても通行できたが、閉鎖されていた。ショートカットコースからは大して登らない。携帯電話を使っていると先ほど抜いてきたテントの若者がやってきた。重い荷なのに早いな。
7:50 7:55 双六岳 稜線を快適に歩いて双六岳に達する。
8:28 8:33 双六小屋 双六岳を出ると途中までなだらかな所を歩く、途中から急な下りとなる。新穂高から登ってくるとこの坂が辛いんだよな。小屋まで急な下りは続く。
小屋についてベンチにすわり休憩するがおなかは減っていないので、鏡平で昼食とするか。
9:23 9:25 弓折乗越 途中の雪田で雪が残っていた。8月下旬だというのに
9:49 10:47 鏡平山荘 カレーと生ビールください。いつものおじさんに注文した。向こうは覚えているわけないが。
新穂高温泉の双六荘に電話し、本日の宿が決まった。時間を調整するため1時間くらいのんびりした。雨の切れ目を待ったということでもあるが。
鏡平山荘
  11:13 シシウドガ原 ビールを飲んだためゆっくり慎重に降りる。
11:46 11:51 秩父沢 雪が沢上部に残っているので水がとても冷たい。
  12:18 左俣林道 落石の多い沢を上を見上げながら急いで通過し林道に合流する。途中の下抜戸沢付近で大規模な雪落というか土石流みたいなもので林道が埋まっており、川へ迂回させられる。
12:35 13:16 ワサビ平小屋 鏡平で話をした人と生ビールを飲んだ、ここまでこればもう大丈夫、彼と話をしながら新穂高まで降りてきた。
14:05 新穂高 結構きついルートだと思うが、足にそれほどダメージがない。靴が合っているのだろうか。新穂高バス停近くの無料温泉で汗を流し、観光案内所の2階の村営レストラン(今は高山市か)みたいなところに入ったが・・・


双六荘で温泉・料理を堪能したあと、29日は高山に出て、高山ラーメンを食べ、古い町並みを散歩し酒蔵を見物し利き酒サイズのものを飲んで回った。(これが目的だったのかもしれない。)
朝市が開かれる陣屋に入ってみた。大して期待していなかったが、とても広く建築物としてはなかなか良かった。


 コース図が別ウインドウで開きます


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