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随想
           
知足生活へ突進(平成22年1月15日脱稿)

   本年(平成22年)は私にとり6回目の寅年(虎年の誤植ではない。十二支の読みは動物名だが、鼠・牛・虎などの動物を表す漢字は何故か使わない習慣)だ。日本男子の平均寿命79歳も指呼の間に迫り、人生の終末が近いとますます強く意識し始めた。

   偶々昨年夏に出かけた南部アフリカ11ヶ国旅行で、先住民達は殆ど自殺しないと知ったからだけではない。彼らの表情からも満ち足りた人生が読み取れて心底感動した。ブータン前国王が提唱した国民総生産(GNP)に代わる国民総幸福量(GNH)という理念にも相通じるものを感じ、善は急げと其の真似を早速始めた。

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はじめに

   一日は当たり前のことながら24時間しかない。この貴重な時間を何に使うかは余生幾ばくもない私には最大の課題だ。余生の満足度を最大にすべく、其の配分を変え始めた。『足るを知る』ように意識して生きてこそ、これに勝る極楽浄土は存在しないと確信するに至ったからでもある。

   60歳で定年退職したときに我が余生は20年と狸算。人生の第4コーナーだ。未来予測とは所詮願望に過ぎないと分かってはいても、欲には上限がない・・・。余生の折り返し点ともなる古希の遥か手前の64歳で多重がん(胃がんと食道がん)と判明した時、遂に我が人生も終わったかとの絶望に一時は襲われた。

   幸い、多くの名医や知人友人に支えられて古希まで辿り着けた。我が人生を支え励ましていただいた多くの方々への感謝のお返しもしていないのに、とうとう人生の地平線の彼方に見えてはならない終の棲家(墓)が、残念ながらちらほらと見え隠れし始めた。

   予ねてから真にやりたかったことを全部やり尽くしてこそ『各位に感謝!! 我が人生にも乾杯!!』との声は出せずとも、思い残すこともなく死んでいけるのではないかと考えながら、現在の心境や行動計画を書き残すことにした。

   昨年末に発表された平均寿命79.4歳(10年後の平均寿命は81歳を多分突破しているとは予測しつつも・・・)まで元気に生き伸びて、この随想を読み返せるのも楽しみにしつつ・・・。

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生活モードの変更

@ 体力の減退


   7年間にがん治療で5回も入院した私は、急速に体力が落ちてきたと残念ながら認め始めた。ゴルフでは飛距離が落ち、過去7年間のベストスコアは100。どう頑張っても100を切れなくなった。胃がん手術(平成14年12月19日)の直前までの集計では、平成14年の年間平均スコアは100.3だったのに! 一度落ちた筋力の回復は大変難しいと体験。

   坂や階段を上るときに太ももに強い疲れを感じるようになった。足を持ち上げ難くなるのだ。加齢と共に転び易くなる理由にも納得。トヨタ同期の親友の一人は一週間につき3回も転ぶそうだ。坂は上りよりも下りの方に困難さが現われる、と一般的には言われているが私の体験は逆だ。ゴルフコース内の長い上り坂ではカートを極力使うようになった。寺社で良く見かける長い階段も、途中で休まずに一気に上るのは無理になってきた。

   我がテニス仲間でも70代になると膝に痛みを感じてリタイアする人が増えた。瞬発力不足が主因か、膝の異常だけは幸いにも私には未だ全く現われない。


A 消費時間配分変更の典型例

   余生が短いからといってあれこれと盛りだくさんなテーマを追いかける多忙な日々を送ることは全くしなくなった。やりたい対象を極力絞る重点指向だ。

   一番重視しているのは休養。眠りたいだけ眠る。最近の実績は19:00-3:00だ。在宅中は昼間でも眠くなれば即昼寝。ゴルフやテニスの帰途に疲れからかしばしば発生する睡魔に襲われれば即、路肩やコンビニの駐車場で昼寝。昼寝の継続時間は高々15分。目覚めると睡魔は不思議なほど雲散霧消している。

   烏の行水も今や昔の習慣となった。30分間以上も朝風呂にのんびりと入るものの、洗い場での作業は歯磨き・洗顔・髭剃りのみ。石鹸を使って体を念入りに洗うのは水と土のスポーツ日に入るクラブの大浴場でのみだ。自宅での朝夕の入浴では自然に出た500cc程度の汗と一緒に加齢臭をゆっくりと流し去るのみ。

   自宅での三度の食事や2回の間食(朝食や昼食の残り物が主だが・・・)も時間をかけてゆっくりと楽しむ。胃がん手術後は胃の負担軽減のため、手術前の2倍も時間をかけて(入れ歯は一本もなく歯には何の問題もないが、噛む回数は意識的に増やした)食べている。ゴルフ場の休憩時間(昼食)はたったの30分前後なので、うどん・そばなどの麺類が主。込み入った料理を短時間に食べるのは無理なので諦め。

   蛇足・・・私は胃の蠕動運動の働きとは石臼のように食物を力で磨り潰すのではなく、食物と消化液とを混ぜ合わせているだけ。胃の負担を軽くして消化を助ける王道は消化液と食物との接触面積を大きくすることにあると解釈。そのためには食物が液状化するまで何度も噛むことだと確信。食事時間は長くならざるを得ない。

   5回食主義になったのは胃の大きさが1/3になった結果、空腹感はあるのに一度にまともな一食分は食べられなくなったのが主因。その結果、観光旅館の会席料理は摘み食いになるので大不満!! 蛇足ながら、自宅でのビールは食間に飲む。食前に飲むと炭酸ガスが胃に充満し、ますます料理の摂取量が減少し体力減退を誘発するからだ。1時間位掛けて食べる外食の場合でも、生中一杯のビールが上限。

   大好きなビールが少量しか飲めないため、一番安価な633ccの大瓶(激安店でのスーパードライは一瓶250円前後)は諦めて量より質に変更。外食では生中(何処のレストランでも中とは名ばかり。実態は小)のみ。内食では室温でも美味しく飲めるサントリーのザ・プレミアム(350cc缶が200円程度)を選択。 

B 義理社会とは徐々に訣別

   還暦を契機に過去の仲間達が集まり始めた同窓会や懇親会が毎年のように続いた。しかし、10年も続くと久し振りに会う楽しさも色褪せ、参加者の(我が偏見から評価すると取るに足らない程度の)自慢話に拍手を強要されても徐々に苦痛を感じ始めた。古希を越えたのを機会にこの種の行事への参加から足を洗い始めた。

   小5(昭和24年)から60年間も続けてきた年賀状の交換は、年のせいか其の準備に負担を感じ始めた。いつかは書けなくなることは十分に予想していたが、インターネットが普及したこの機会に今年(平成22年元旦)の年賀状から、ホームページへの転載
(ホームページ⇒随想⇒過去の年賀状)に切り変えた。例外は人生の大恩人やパソコンを使わない超高齢者への従来からの年賀状だけだ。

   兄弟は他人の始まりと言われているが、私の場合は親子も他人の始まりと感じている。36歳の末子は私と同じ寅年。3人の子供達一家も今や社会の中堅。我が夫婦が共に自立できる体力のある今は、仕事や育児に没頭中。近くに住んでいても里帰りは年に2〜3回程度。日頃口にする機会もない孫の名前は、咄嗟には出て来ない。

   孫は可愛いと我が知人達は言うが、私にはそのような実感は何故か湧かない。人並みに孫を可愛がらなければならない筈と、頭では考えても体が追随しないため、来宅した孫達も本能的に気付くのか余り近寄ろうとはしない。実の子供達だって可愛いと思う心境には至らなかったものの、保護者としての義務だけは何としてでも果たさなくてはと、ひたすら幼児教育
(ホームページ⇒随想⇒幼児教育)に努力しただけだった。

C 新聞からの脱出
 
   新聞への関心が急速に落ちてきた。加齢と共に視力が衰えたからだけではない。長年取り続けている新聞(朝日と日経)やインターネットでも読む全国紙(読売・毎日他)の情報の質(信頼性)への不満が増えたことに最大の理由がある。

   例えば、伊勢湾台風(昭和34年)から50年目の昨年(平成21年⇒昭和84年に相当)の秋に発生した大型台風の被害は、各社とも数百人規模の死者を連想させるような書き方だったが、結果はたったの4人だった。文字通り『大山鳴動して鼠4匹』の類だ。新聞記者の情報収集&分析能力不足を証明するような報道になった。

   また、新型インフルエンザの予想死者数は我が国だけでも何十万人もの規模を連想させるような過激な報道振りだったが、平成11年末までにやっと100人突破しただけだ。

   上記のような予想記事だけではない。自然科学分野の新しい話題の論理的な説明力不足には驚愕するほどだ。2年半前に兵庫県立粒子線医療センターで入院中に知り合った新聞社の元論説委員にその理由を聞くと、我が評価に同意しつつも『テーマは日替わりだし、原稿を纏めるための準備時間も乏しく、学会誌レベルの記事を書く能力など、どの担当記者にも元々ありませんよ!』と答えた。

   私には新聞記事の各社間の同質性には別の理由もあると確信している。新聞界やマスコミだけではなく日本人全体を汚染している異質な意見への排他性だ。学識経験者とか夫々が所属している組織のトップの意見に同調して、従順に生きることがサラリーマン人生では安全なのだ。『長いものには巻かれろ』との処世訓が今尚生きている島国だ!!

   其の典型例が10年前の石器捏造事件の発覚にも見られる。裸の王様のように担がれていたことが白日の下にばれた学識関係者を始めとした関係者の行動たるや笑止千万。インターネットから・・・。

   神の手」と喧伝され、芹沢長介東北大学名誉教授の推薦で「相沢忠洋賞」を受けた民間考古学者藤村は、「告白」公表の一瞬から、希代の詐欺師、20余年の歴史偽造を重ねた極悪人として報道された。
   
   一方、捏造遺跡の「考古学的」公認、史跡指定、国・行政機関による宣伝、歴史教科書の執筆などに関与した文化庁・歴博関係の役人学者や、捏造資料を使った「研究論文」や専門学術書を書いてきた東京大学・東北大学・明治大学・東北福祉大学・同志社大学・岡山大学などの旧石器学者は、一片の道義的な責任、学問的責任すら問われることがなかった。
   
   藤村断罪ののち、彼らはみな口をそろえて「藤村に騙された」と叫びだし、自己弁護のために自著の改訂に動き出した。捏造発覚後も文化庁の「お役人」の席を温めてきた岡村は、自著『縄文の生活誌』(講談社 改訂版2002年11月刊)で、「発掘や踏査の際に私たちが地質学者と交わす地層の年代・石器の特徴の見通し・予想などの会話に(藤村)氏は耳をそばだて、期待通りの石器を年代予想に合う地層に埋め込んでいたようだ。完全に裏をかかれたのである」と、書いている。

   
   残り少ない余生の時間の使い方としては、新聞を読む時間が結局のところ急減し、遂に見出しの拾い読みに変わった。それでも惰性で購読している最たる理由は、情けないことにスーパーのチラシが無料で付いている魅力からだ。
   
   でも、利用するスーパーも殆ど決まっているため、そろそろ新聞の購読も止める時期に至ったと考え始めた。ボンクラ記者の中身のない記事と付き合うのは貴重な人生の浪費だ!

D テレビとの復縁

   社会人になって以来、テレビは食事時に序に見るニュースや天気予報を除けば、子供達と一緒に『サザエさん』などの子供向けの番組を時たま見る程度だった。定年退職後には在宅日が急増したものの、視聴番組は然して増えなかった。作り話のドラマ類にはとんと関心が湧かず、ワイドショー番組に客寄せパンダのように狩り出されている、有名人の出任せ放言の類に至っては馬鹿馬鹿しくて・・・。

   それらの中でも時折見ていたのは、NHKスペシャルなどの取材報道番組だった。一時はNHKの大河ドラマも見ていたが、主人公の実績を針小棒大に担ぎ上げ『一将功なって、万骨枯る』ような製作者(原作者・脚本家・監督・NHK)側の視聴率稼ぎ丸出しの強引な演出にはリアリィティも感じられず、聞くに堪えない大げさな台詞には我慢も出来ず、即座に視聴を中止した。

   平成19年3月にはハイビジョン50インチプラズマテレビを購入。ケーブルテレビとWOWOWをメールのプロバイダーと契約し、250GBの録画再生装置もレンタルで導入。大型テレビには臨場感があるだけではなく、ディジタルなので早送りしても画質の低下も少なく、テレビの視聴時間が急増した。

   主たる視聴対象は世界遺産などの映像番組、NHKスペシャル、アインシュタインの眼などの科学番組、名作映画などだ。これらの番組は飛び飛びの時間帯に放映されているため全て録画し、朝風呂のあとに一人で静かに見る習慣が定着した。大抵の取材番組はナレーションが消える5-10倍速で短時間に見る癖が付いた。期待はずれの番組は即座に消去。

   検索システムを活用して好みのジャンルから番組を選ぶだけではない。毎週放映される『笑点』などの定期番組はそれを一旦登録すれば、録画再生装置が自動的に録画するので予約作業も不要となり効率的だ。

   スタート直後の新番組は概ね内容が充実しているが、徐々にマンネリ化して質が低下する傾向が強く、登録番組はしばしば他の番組に乗り換えている。登録できるテーマ数は20番組、録画数の上限は50件だそうだが、一日の録画番組は10-20件程度なので然したる不自由はない。

   結局、新聞を読む時間が激減し、テレビの視聴時間が増加しただけのことだが・・・。

E マスコミ関係者などへの不満

   マスコミならず世の中には私が嫌う言葉使いが幾つもある。其のほんの一例だが・・・。

(ア) われわれ

   『われわれ』を一人称として使う発言くらい笑止千万なものはない。これぞ正しく『虎の衣を着た狐』に思えるからだ。発言者が自らの見解に自信がないときに使う常套手段だ。われわれという集団の統一見解であるかのように装って、無意識のうちに中身のない個人の見解を嵩(かさ)上げしている。
   
   私は私の意見を求められた時や、自ら発言した場合に一人称としての『われわれ』は過去に一度も使ったことがない。無責任になることが嫌なのだ。匿名のアンケートを求められても今日まで必ず署名してきた。

(イ) 市場関係者
   
   株式市場の報道によく使われる言葉だ。市場関係者は無数にいるのに恰も全ての関係者の意見を集約したかのように装って使う枕詞だ。善意に解釈しても本人が接した僅かな私見を集めたにすぎず、大抵は報告者個人の主観に過ぎない。私はこれらの報告は全く信用しない。
   
   市場には常に売り側と買い側とが存在しているが故に売買が成立している。少なくとも相異なる二つの見解が存在しているのに、一方の見解のみを報道しているのは、情報収集の努力もしていない何よりの証拠だ。

(ウ) 世界的な権威

   テレビにはその筋の世界的権威と紹介される名もなきような人物がしばしば登場する。どれだけの実績があれば世界的な権威といわれる資格があるのか見当もつかない。そんな枕詞が不用な人物こそが本物の世界的な権威だ。私はこんな枕詞がつく程度の人物の発言なども全て無視している。

   マスコミ式の発想をすれば、日本には無数の世界的な権威やプロや学識経験者がいることになる。現役時代に私まで色んな権威として紹介されたことがあり、何処かに隠れたいほどの恥ずかしさを感じた。あるときには某一流会社の幹部役員から大勢の前で『**の分野で石松さんの名前も知らない人はもぐりですよ』とのお世辞まで聞かされた。

F ゴルフは回数減

   昨年までは第2水曜日(ロイヤルカントリークラブ)と第4水曜日(加茂ゴルフ倶楽部)の他に、日曜日はクラブ競技に2回(ロイヤルと加茂の各一回)とメンバーズタイムや時おり誘われる知人とのゴルフに出かけた結果、4‐5回/月の頻度だった。

   しかし、土曜日の全てはテニスをしていた結果、疲れもあってか日曜ゴルフの成績は水曜ゴルフよりも悪くなり面白みも減少。今年からは日曜日のゴルフは原則として止めることにした。朝風呂の後、録画番組を再生しながら酒をのんびりと飲む生活を優先させた。其の上、12-2月は寒くて堪らず水曜ゴルフすらもとうとう止めてしまった。今年の回数は30回程度に落ち着きそうだ。元気な頃の50回前後から見れば半減に近い。

G テニスだけは現状維持

   テニスは真冬でも寒さに立ち向かえる結果、全ての土曜日とゴルフをしない第1,3,5水曜日を当てている。何時もは自宅から8Km地点の名古屋グリーンテニス(コート数は26面もある)でプレイしているが、仲間の提案で数年前から第1水曜日には『愛知健康の森』内にあるコートで月に一回プレイしている。

   健康の森までは自宅から25Km、片道1時間もかかるが、プレイ後は『げんきの郷』(健康の森に隣接している!)に出かけ、仲間との飲食・1,100円床屋・温泉や産直市場での時間つぶしが楽しくて、長続きしている。ここの産直市場の年商は20億円。全国の産直市場では2位とかで、大駐車場はいつも満車。

   過去40年以上も毎週テニスをしていたにも拘らず、残念ながら私は何故か上達しない。そこで勝手に私だけに適用されるルールをいろいろ提案してきた。現在の提案は私がサーブをするのはいつも南に背を向ける位置。太陽光線が邪魔にならないからだ。

   更に私がサーブをするときの相手の最初の返球が、相手がサーブをするときにセーフとなる区域に入れば私の勝ちとするルールだ。ネット下に巧みに返球されると足が遅くてボールを返せない。ダブルスなのにこれでも勝つ確率は大変低い。
   
   でも、プレイ中は一所懸命に走るので健康維持には役立ち、まともに風邪を引くのは数年に一回だ。私は水泳・散歩・ジョギングなどを友人に何度か勧められたことがあるが、それらへの関心は全く湧かない。そこには人との会話がないからだ。

H 海外旅行にも飽きた

   トヨタ入社後10年目の昭和47年の秋、翌春の海外初出張が決まった時には嬉しくて、嬉しくて文字通り天にも昇る気持ちに襲われた
(ホームページ⇒旅行記⇒北アメリカ⇒アメリカ)。でも、昨年末で95ヶ国の訪問を終えるに至るや、海外旅行への関心度は大幅に低下し、今ではすっかり飽きてしまった。

   積年の目標
『訪問国数≧年齢』を達成した途端、海外旅行への張り詰めていた情熱が風船の破裂のように急激にしぼんでしまった理由は自分でも分からない。先進国〜発展途上国、古代の帝国〜現代の帝国、巨大な石造建築〜小さな洞窟住宅、大国〜小国、キリスト教国〜イスラーム国、ヒンドゥー教国〜仏教国、寒帯〜熱帯など広く浅く走り回っただけだが、人類の苦闘の歴史を時間的にも空間的にも一覧すると、長期間の海外出張で強いられていたある種の欲求不満ですらも、帰国後たった一回の解禁で雲散霧消されてしまう現象と何処か似ているような気もしてきた。
   
   いわんや知床などの未訪問の世界遺産や、立石寺で蝉の鳴き声を聴きたいと思いつつも唯一残された未訪問の山形県もあるのに、国内旅行への関心度は無きも同然になった。平成21年4月から高速道路のETC割引(土日の1,000円割引)がスタートしたときに、急遽ETCを取り付けた。でも、今に至るまで一度も使ったことがない。ドイツのアウトバーン並みに高速道路が無料になったとしても、行きたい場所がなければ使わないのだ。
   
   世の中には世界中の国を全部訪問することに生き甲斐を感じている『カントリーハンター』もいるが、私には其の執念は遂に発生しなかった。骨折り損の草臥れ儲けに感じるだけだ。今では古希超えに相応しい余生の使い方を発掘したいとの心境の方が強くなって来た。『足るを知る』とはこんな心境でもあるように思えてきた。   
            
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新テーマ

@ 仲間との定期的な温泉旅行


   日曜ゴルフも止めた結果、今年からはゆとり時間が増えた。昨年末にテレビを何気なく見ていたら『トクートラベル』の存在を知った。これは面白いと考え、お付き合い頻度の高いスポーツ仲間約60名に下記のような勧誘案内を出した。

   賛同者は予想以上に多く先ずは順調な滑り出し。初回の5人枠は直ちに埋まった。とは言え、この温泉旅行でも私には若干の課題が残された。旅館でのおしゃべりや食事に時間を取られ、露天風呂を長時間に亘って満喫する時間が不足するのだ。其の解決策として遂に自宅に露天風呂を設置することにした。

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                                                                         平成22年1月2日 石松良彦

賢人各位(募集対象者はとりあえず以下の三つの仲間)

ロイヤル石松会
加茂石会
ナイスプレイテニス


                         
 温泉旅行希望者の募集
[1] はじめに

   
   私は昨秋より
『知足生活』へと突進開始。今年からは日曜のゴルフ(今まではクラブ競技やメンバーズタイムとか、色んな仲間に誘われて2-3回/月)は中止し、ゴルフとテニスは全ての水土のみ、しかも12-2月のゴルフは寒さ回避から止めました。

   その結果得られたゆとり時間は東海・甲信越を中心に快適で且つ安価な温泉に出かけて、賢人各位とのおしゃべり・飲食・温泉を楽しむことにしました。

   それだけではまだ不満なので自宅には露天風呂を作るべく業者と相談中です。露天風呂の入浴長時間記録はパムッカレ(トルコ)の2時間ですが、自宅だとビールも飲みながら極楽浄土の極みと3時間はのんびりと余生を楽しみながら過ごせるのではないかと・・・。
   
[2] トクートラベル
   
   昨年12月のワイドスクランブル(昼間のテレビ番組)でトクートラベルを知り、直ちに一年会員になりました。しかし、私は未だ未体験です。
http://www.tocoo.jp/UserUI/do/uTop010Init.aspx?asp_id=0

   現在の会員数は90万人(目標は200万人)、契約ホテルや旅館は3,000軒(目標は1万軒)。1年間の限定会費(継続は勿論可能)は5250円。従業員50人程度のミニ会社ですが約10年の間に業績は急上昇中だとか。

特徴

@ 契約宿泊業者は宿泊日が接近するにつれて、通常価格を値下げし宿泊当日になると20-70%引き。予約は会員がトクートラベル経由で実施。手数料は不用。会員一名につき2部屋まで。同行者も宿泊料金は会員と同じ。

A 宿泊料はトクートラベルに届出済みの私のクレジットカードによる一括払いのみ。

B 宿泊業者はトクートラベルには紹介手数料は一切支払わない。部屋を遊ばせるよりも安売りした方が助かるとはいうものの、安売りする部屋数は1-3部屋程度。収入減少分はリピータ期待の宣伝費と考えているとか。

私の解釈⇒部屋代はクリーニング代やアメニティ(歯ブラシとか・・)以外は実質無料。食費(原材料費、調理代)に関する従業員の増加人件費はゼロとの経営判断??

[3] 旅行日と募集法
   
   
旅行日は毎月第3月曜日に固定。

   旅行日を固定したのは各位が年間旅行計画を立てるのに便利、参加したい月は予め空けて置いていただけると考えたからです。

   当日の朝8時に私からメールで宿泊業者名・料金・集合場所(水源クラブか元町工場の時計台前か、笹戸温泉などの近距離の場合は現地直行を想定)をご連絡します。参加希望者は9時までにメールで石松までご連絡下さい。
先着3名と私の4名(5人だと車内が窮屈)で出かけます。男二人旅は苦痛なので中止。集合場所や集合時刻は10時までに参加者に連絡します。交通費や持込の酒や摘み類は割り勘。

   なるべく2時間以内に到着できる場所、毎回違った旅館やホテルを選ぶつもりです。二食付宿泊料金は7,000-8,000円
(交通費込み一万円前後)あたりを捜します。通常15:00チェックインなので午後の出発を想定。翌日の観光計画は臨機応変。

   前日予約よりも当日予約の方が安くなるため、当日連絡になります。業者の選択は相談する時間がないため私にお任せいただくことになります。でも、行きたいところがあれば事前にご連絡下さい。1,000円程度高くても希望に沿いたいと思います。1-3月は雪道を避けるため愛知県などの太平洋岸の温泉(加温温泉が多いのは我慢)を予定しています。

[4]おわりに
   
   第一回目(1/18)の参加者(本日現在)は仲間の募集相談以前に声を掛けた中川賢二様・中村弘夫様と私の三人です。賢人各位の追加ご参加も期待しつつ・・・。

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A 自家用露天風呂の設置計画

   スーパー銭湯は愛知県が発祥の地とか。我が豊田市にも20年以上も前のバブル景気の頃、自宅から2Km地点に誕生した。物珍しさにも押されて早速出かけた。オープン初日の客は3,000人突破。当時の豊田市の人口の1%を超えたそうだ。

   このスーパー銭湯は繁盛していたが、循環ポンプや打たせ湯などの騒音が周辺住民の苦情を誘発して遂に閉鎖の憂き目。でも、昨年夏(平成21年)自宅から4Km地点の広大な都市開発地域に、500台クラスの大型有料駐車場(4時間までは無料)付で再開。

   50人は優に入れる超大型乾式サウナ・各種大型浴場・各種露天風呂⇒これらは纏めて500円。岩盤浴・タイや韓国式マッサージ・遊戯室・軽食堂⇒これらは各追加料金。夜勤者目当てなのか朝9時までの入場者は100円引き。ほぼ同時に隣には大型食品スーパーも開業し、相乗効果もあってか連日大盛況。私も時々出かけていた。
   
   ほぼ同時期に名古屋市と豊田市の中間地点の日進市にも大型スーパー銭湯が開業。拙宅から10Km以上も離れているため出かけたことはない。でも、上記再開銭湯の人気が高く、入場料850円は早速値下げせざるを得なかった。今は600円?(未確認)。影響を受けたのか『げんきの郷』も入場料850円を700円に値下げした。
   
   でも、我が好奇心は長続きしなかった。唯一の理由はビールを飲みたいのに、帰途の飲酒運転回避のため、飲めないからだ。帰宅後にビールを飲んでも気分が出ない。そこで意を決し自宅南面のテラスに露天風呂を備え付けることにした。
   
   春夏秋の昼間の利用、頻度は高々週一回と想定。40度くらいの少し温(ぬる)めの風呂に、酒を飲みつつ我が来し方行く末の人生に思いを馳せつつ、のんびりと気の済むまで入るのが夢。我が目線を楽しませるために庭にはカラフルな草花も植える予定。

   我が家の3側面は道路。北の道路は我が建物で死角。隣家と接する南面は5mの垂直擁壁と貝塚息吹。西の道路は3mの垂直擁壁と貝塚息吹⇒(我が家の庭は二段になっていて、西部は家庭菜園、東部が芝生とそれを取り巻く枇杷・梅・グミ・ブルーベリーなどの雑木の庭。擁壁の高さに誤植はない!)
   
   東の道路側は貝塚息吹。赤レンガ張り、5畳大のテラスの真上にあるアルミ製の棚にはキューイフルーツ・アケビ・ムベの蔓が溢れているので直射日光は当たらない。露天風呂は東側の垣根の隙間(コソ泥対策として、道から庭が覗けるように剪定時に細い隙間が空けてある)から多少は覗けるが全く気にしない。イチローやウッズのような肉体美もない翁の裸体に庶民が好奇心を抱くはずがない!!

   インターネットで浴槽の情報を集めると、その材質は多種多様。檜・石・天然岩・FRP・ステンレス・陶器・人口大理石・鋳物琺瑯・・・。
   
   ***********現在業者と相談中。後日写真を載せる予定***********



   平成22年4月15日据付完了。今年のサブテーマは見苦しい小庭の美化。入浴時に周辺の住民からは我が裸体は死角になるのだが、我が視界に飛び込んでくる景色は雑草交じりの荒れ果てていた庭!!

   タカラスタンダードの直焚鋳物ホーロー浴槽FUD−120(単体重量109Kg・満水量280リットル)を買い求め、我が家の南面のテラスの上に据えつけた。薪焚きは毎度の湯沸し作業が大変なので内風呂用の石油ボイラーからお湯を、庭の芝生用の水道栓から水を引き、湯水混合栓と接合した。200リットルの給湯時間は約10分間。

   直焚鋳物ホーロー浴槽とは内風呂用の浴槽の底面に、熱伝達効率を上げるための薄い無数のヒレを付けた物。ラジエーター(放熱器)と原理は同じだが、薪焚きの場合には熱の流れは逆になる。しかし、私の使い方ではヒレが温水を冷やす働きになることに気付いたが後の祭り。1時間でお湯が冷めるので、一部のお湯を捨て、60度のお湯を追加している。

   琺瑯浴槽+蓋+断熱配管材+湯水混合栓+ジョイントなどの配管諸材+コンクリートブロック+モルタル(セメント+砂)+塗料+工事費(延べ40時間*人)=25万円。

   超満足! 東側からの撮影(4/21)。庭木の奥の階段を下ると20坪の家庭菜園。
      
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死ぬ準備
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@ 墓の準備

   死後遺族が手にする我が骨壷は自宅の何処に保管しようとも法的には許されているそうだ。床下に安置すると、何れ不可避となる拙宅の解体時に業者が発見して大騒ぎになるかも知れないのも不本意。遺族はそんなことは望まないと推定して、骨壷の保管場所としての墓を作ろうと決心した。

(A) 墓地の確保

   近隣のお寺の墓地はスラム化が進み、狭い墓地に無秩序に小さな墓が立ち並んでいる。近未来に発生する確率が高くなっている東南海大地震で倒壊すると予想される墓石の惨状が目に浮かぶ。こんな墓地には魅力が全くない。

   昨年夏、遂に仏教界と訣別した
(ホームページ⇒随想⇒仏教界との訣別)。その結果、豊田市公営墓地に我が終の棲家である墓を作ることにした。管理部署である豊田市役所公園課を訪ねた。応募には埋葬する遺骨の存在が条件だそうだ。郷里の長兄と相談して古い遺骨を借りることにした。

   公営墓地の募集内容が8月の『広報とよた』に発表されたので、現地を見学し第9ブロックの151番地を選択。3*3mの9平米だ。第9ブロックの東端列(南北に配置された幅3mの細長い敷地が3mの幅で区切られていた)の中央に位置し、東側は低い斜面。日当たりも良く見晴らしは抜群。9ブロックの分譲地は全て同じ面積であるのも気分が良い。9ブロックの更に下には、全てが2*2.5=5平米に区切られた一番大きな第10ブロックが広がる。

   競争率は3倍だったが10/4の籤引きで運よく当選。豊田市の永代(えいたい。えいだいとは読まない!)使用料は一平米につき5.1万円。一坪に換算すれば丁度17万円(9*5.1=9*0.3*17=45.9万円)だ。通路も入れての単価は10万円/坪程度か??

(B) 墓の勉強開始

   墓に関する予備知識は全くなかった。豊田市中央図書館から21世紀になって発行された本を9冊借りた。デザイン墓石写真集は百科事典のように大きな本だった。

デザイン墓石写真集 林 茂雄編集 18,000円 2002-5-1 六月書房 
葬儀と墓の現在 国立民族博物館編 2,800円 2002-12-20  吉川弘文館
新時代の私のお墓 中村実季編集 1,200円 2003-8-2 インデックス
賢いお墓の建て方、選び方 目黒哲也編集 1,400円 2004-5-11 Gakken
お葬式とお墓の智恵 二村祐輔 1,400円 2005-1-31 生活情報センター
デザイン墓石写真集U 林 茂雄編集 23,000円 2005-3-1 六月書房 
お墓のすべてがわかる本 田代尚嗣 1,200円 2006-4-25 新星出版社
お墓の建て方・移転の仕方 金園社企画編集部 1,200円 2008-6-20 金園社
寺・墓・葬式 高林秀樹 1,300円 2008-9-4 ダイヤモンド社
  
   これらの本を濫読するだけで、今日の墓事情は概ね理解できた。

(C) 墓石業者からの情報収集

   愛知県岡崎市は日本では有名な石の産地らしく、墓石業者が犇(ひしめ)いている。インターネットでのホームページが充実していた8社に声を掛け、営業マンに来宅願って各2時間の説明を聞いた。授業料無料の墓の名講師陣だ。愛知県には11名しかいないという、お墓ディレクター1級(民間資格だが・・・)の方にもお目に掛かれた。

   餅は餅屋。この世界の複雑怪奇な伝統や習慣にも驚いたが、お陰でいつの間にか墓のことなら何でも説明できるほどの情報が、我がボンクラ頭にも蓄積された。一番知りたかったのは、耐震構造の設計施工法だった。
   
   しかし石屋のベテラン職人と雖も、免振と制振の区別も知らず、石造建築の構造力学に関するまともな勉強もしていないようだった。期待するのが無理とは最初から予想はしていたが・・・。航空工学(実質は各種応用力学)を学んだ我が出番も少しは残されていることに気付いた。

(D) 今後の予定

   暖かくなったら各社の墓見本展示場や各地の公営墓地を訪ねて、墓のデザイン例を勉強し、100年の耐久性を目標に我が墓の設計仕様書を纏め、各社に提示して相見積りを取り、秋には建設に取り掛かる計画だ。価格は車一台程度らしい。

   *********後日、ここに我が墓の写真を転載予定*************
  
A 葬儀の準備

   5年前(平成17年)の秋にがん死が近いと予想して、豊田市内の代表的な葬儀業者数社から葬儀の相見積もりを取った
(随想⇒葬儀の準備)。其の時までに色んな形式の葬儀には出席していたが、葬儀のしきたりの勉強は全くしていなかった。しかし、見積もりを取ることにより、葬儀には何が必要か、どんな分野で費用が発生するかなどの詳細な情報が集まった。

   僧侶が経を挙げる仏式の見積もりを取った。どの業者の場合も葬儀参列者数が100名だった。参列者がたとい1,000名になったとしても費用の総額は殆ど変わらないと、どの業者も説明した。香典返しなどは人数比例になるが、参列者の香典で賄えるのだそうだ。僧侶の人数も指定できるとか、この世界の習慣も学んだ。

   仏教界と訣別した今、僧侶のいない葬儀の相見積もりを取る予定だ。冠婚葬祭の世界は過去20年で激変中だ。今や結婚式には所謂仲人はいなくなった。葬式に僧侶がいない場合とか、親戚縁者だけが集まる家族葬も激増中だとか。早手回しに葬儀の相見積もりをとってもいざ本番の時には、資料価値も消滅しているかも知れないが・・・。

B 遺影の準備

   がん患者末期特有の突然死が何時発生するかもわからない。ボケ老人の遺影は遺族も歓迎しないと想定し、古希を過ぎたこの機会に葬儀用の遺影を準備することにした。結婚式以来、42年間もまともな記念写真を撮ったことがない。プロのカメラマンが撮った写真は、46年前に撮影したお見合い用のカラー写真と、結婚式の集合写真とか子供や孫と一緒の七五三などの記念写真だけだ。結婚後プロに頼んだ単独の写真は一枚もない。写真には関心がなかった。

   暖かくなって顔の表情から硬さが消えた頃、写真館に出かけて撮影する予定だ。死ぬまでの間、紛失防止を兼ねて我が居間の長押(なげし)の上に飾る予定。死亡時との年齢が離れすぎるのも些か気になるので、長生きをした場合には年寿に合わせて、喜寿・傘寿・米寿などのお祝い時に遺影の更新撮影を続けたい。

C 一人暮らしに備えて

   荊妻は平成16年夏、名古屋大学病院でペースメーカの埋め込み手術を受け、身体障害者1級に転落。6年経過した今年夏にペースメーカの取替え手術の予定。荊妻にもいつ突然死が発生するかも知れない。我が友人・知人の多くは一人暮らしに備えてか、料理学校で本格的な調理法を学び、自宅では時々復習しながら腕を磨いているそうだ。

   私には未来の事件や事故に備えて今から何かを準備する、という考えはどうしても生まれない。地震に備えて水・非常食・懐中電灯などの購入も全くする気がない。其の時に生きてさえおれば、たとい泥縄式と言われようとも何とかなると確信しているからだ。

   でも、年に数回は1週間程度の一人暮らしは体験している。今春89歳になる義母が実家(福岡市)で一人暮らしをしている。6年前の春、岳父が永眠した折に親孝行は生きている間にするもの。帰省したければ回数も期間も無制限に何度でも自由に里帰りするように、と荊妻には宣言済み。

   荊妻が不在なときには積極的に近くの回転寿司屋に出かけ、食べている間に持ち帰り握り寿司を40貫握ってもらう。また、自宅から2Kmの松坂屋豊田店に出かけ18:00ジャストから半額になる刺身を10-15パック購入。賞味期限や消費期限などは完全に無視。数日間の保存期間では食味が落ちるほかには何の支障もなかった。一種の篭城生活だ。時には大好きなチャンポンをリンガーハットで食べた後、冷凍品のチャンポンを数食分購入。

   鮮度第一主義の味噌汁だけは自分で準備。具材と味噌が別々に封印されている永谷園のインスタント味噌汁で私は満足⇒これが本物の知足だ。でも、塩分計で濃度だけは忘れずに確認。決して買わない加工食品は、缶詰・インスタントラーメン・カップラーメン。臭いが嫌いだからだ。変な匂いをメーカは何故除去しないのか、未だにその理由が分からない。

   ご飯だけは自炊。炊飯器のマニュアルを正確に守れば失敗はないと体験済みだから気楽だ。おかずは長期保存ができる各種チーズと酒の摘みに通販で買った冷凍保存食⇒辛子明太子・馬刺し・スモークサーモン・スモーク豚舌・スモーク合鴨・生ハム・刺身用の帆立・・・。これらは全て調理が不要だ。このために専用の小型冷凍庫も買った。

   たとい実態が如何に『細々と生きている年金生活者』であろうとも、時には一点豪華主義の誘惑には勝てない。和田金同様自社牧場を持つ瀬古食品から松坂牛のヒレ肉(厚さは5cmと指示したオーダーカット⇒素人でも可能な唯一の牛肉料理はビフテキだそうだ⇒フライパンで焼くと表裏はウェルダン・内側はミディアム・中心はレアの三層構造になる)を一度に6枚調達⇒(http://www.sekofood.co.jp/)。
   
   これだと一枚300gのビフテキになるが美味しいので一度に食べられる。でも、其の時はビフテキだけで胃が満杯になるので、主食も副食も全て省略。ビタミン補給はスーパーで買った果物各種。この程度の一人暮らしには自宅での所謂調理技能は不要。したがって実習・勉強の類も全くする気が起きない。


D がん検診

   がんとの闘いは死ぬまで続くと想定し、早期発見を期待して、面倒ではあっても定期検査は続けざるを得ない。『知足生活』が幾らお気に入りでも無意味な早死は避けたく、がん検診だけは几帳面に根気良く受け続ける覚悟だ。

   胃がんの主治医は定年で、食道がんの主治医は新天地を求めて(南東北病院・がん陽子線治療センター長)愛知県がんセンターを依願退職されているが、後任の食道がんの主治医は共同執筆の著書もある40歳代の若さ。我が死までお付き合いできそうな若さだし、その旨口頭でもお願いし了解していただいている。食道がんのセカンドオピニオンを引き受けていただいている兵庫県立粒子線医療センターの副院長も50歳代前半と推定。当分の間、名医探しは不要になった。

   食道がんは寛解後も新発・再発・転移の可能性が疫学的には高いと分かっている。愛知県がんセンターの主治医と相談の結果、死ぬまで3ヶ月おきに検査をし続ける予定だ。がんセンターにはCTが2台しかないので直前予約は無理。でも半年先までの予約は受け付けており、3/5,6/11を予約済み。

   検査月の上旬前後の金曜日に検査し、10日後の月曜9:00に主治医から結果を聞き、カルテ・血液検査結果の一覧表・内視鏡の写真数十枚(CDに焼き付けられている)のコピーとCTの写真(貸し出し)を受け取る。それらを兵庫県立粒子線医療センター副院長に宅配便で問診票と一緒に送付すると、1週間後くらいにセカンドオピニオンがメールで送られ、検査資料も宅配便で返送されてくる。

   がんの検査法はいろいろあるが、過去の実績から3種類に絞っている。過去PETを9回受けたが、一度もがんを発見できなかったので止めた。PETにも発見しやすいがんと発見し難いがんとがあると体験したからである。

(A) 血液検査(8:30)

   食道がんと肺がんを警戒して、それらのマーカー値を確認するための検査。

(B) CT⇒造影CT(9:00)

   肺がんとリンパ節への転移を確認するための検査。最初にCTの検査をし、引き続きヨードを主成分とした造影剤を静脈注射(注射液は室温なのに暖かい血液が全身に回るように感じる。肛門周辺に快感が発生するが、陰茎では何も感じないのが不満)し、直後に再度CT検査。造影CTではリンパ節への転移が発見しやすいそうだ。

(C) 内視鏡+ルゴール染色法(10:30)

   内視鏡では食道と胃の目視検査・写真撮影⇒食道へのルゴール染色液の吹き付けに伴う食道粘膜の色の変化の目視検査と写真撮影をしている。

   内視鏡による検査は既に何十回も受けたが、どろんとした粘度の高い口腔麻痺剤に対する拒絶反応が徐々に高まった。匂いを嗅ぐだけで反射的に嘔吐するようになった。薬剤の種類や量をいろいろと変えた結果、今では下記の方法に落ち着いた。

   待合室で胃の泡消し剤をコップ一杯飲む⇒検査室に移動⇒ベッドに横たわる⇒マウスピースを口に入れた後、外れないようにテープで顔面に貼り付ける⇒口腔部へ粘度の低い麻痺剤を噴射⇒10秒で麻痺⇒セルシン(導眠剤+鎮痛剤+麻痺剤の混合薬剤)をワンカプセル静脈注射⇒30秒以内に昏睡⇒20-30分後に諸検査が終わったころ覚醒⇒ベッドに乗せられたままか、車椅子に乗せられて回復室へ移動⇒1時間程度ベッドで追加睡眠・この間は誤飲防止のため飲食は厳禁⇒足元はふらふらのまま帰宅(車の運転は荊妻)⇒大量の水分摂取。食道の保護のために昼夕食はお粥⇒翌日からは常食に復帰。

(D) 結果の告知(9:00)

   (B)と(C)の検査の判定は本質的には画像診断。患部の目視診断も顕微鏡による生検も本質的には画像診断と同じ。この読影技術こそは外科手術と並ぶ経験知の世界。偏差値中心の学歴とは無関係。がんの誤診も未熟な読影技術に起因する割合が高いと独断している。私は画像を見ながら主治医の説明を納得するまで聞いている。

   主治医は直近の画像だけではなく、過去の同一場所の画像との比較もしている。変化こそが価値最大の情報源だ。

(E) セカンドオピニオン

   セカンドオピニオンをお引き受けいただいている兵庫県の副院長も診断の基本方針は過去との比較。我がパソコンにも既に千枚を超える画像写真が蓄積された。暇に任せて時々眺めているが、どれが異常写真なのか、ちっとも判らない!!

E 体重管理

   度重なるがん治療で体重こそが体力の源泉と分かった。胃がんの手術では8Kg、食道がんの治療では其の都度4〜5Kgの体重減になった。その影響としては、ゴルフの飛距離が落ちただけではない。何となく疲れやすくなり、根気も薄らいだ。治療の後遺症が薄れるにつれて毎日5回の食事を遮二無二摂り続けた結果、何とか平常時の体重54Kgに其の都度復帰はできた。

   でも、不満だった。次回の治療に備えて予め数Kgの痩せ代を確保しておくのがベストと判断し、遂に昨年夏より格闘開始。在宅時には腹が少しでも空けばご飯かパンを食べ始めた。ご飯にはインスタント味噌汁と冷凍保存している蛋白質系の食材を総動員、パンにはチーズと生ハム。準備に時間が掛かるような間食では長続きしないが、この程度ならば数分で準備でき負担にも感じなかった。

   成果は上がった。5Kg増加した。体全体が一様に膨脹しただけなので、衣類の更新は不要だった。朝夕の入浴時の定時測定では59〜60Kg。おまけに顔から皺が消失。とりあえず一安心。久しぶりに出遭った知人の殆どは我が変貌に気付き『太ったのでは?』。

F ホームページ

   平成18年4月25日に開設した我がホームページの維持管理こそは、今や我が最大の生き甲斐に変わった。最初の14ヶ月のクリック数は7,000件弱だったが、理由が分からないまま突然クリック数が増え始めた。昨年一年間のクリック数は6万件強。当初の10倍だ。現在は土日などの休日は120件前後、平日は5割り増しの180件前後で安定している。

   代表的な検索エンジン(ヤフーやマイクロソフト)での検索ランキングで、海外旅行記の分野では何と100位以内で安定している。

http://kensakurank.com/result/%e6%b5%b7%e5%a4%96%e6%97%85%e8%a1%8c%e8%a8%98

   私のランクよりも上にある旅行記を覗くと、私とは全く異なる書き方だ。殆どは写真中心の日記だ。私のような文章中心の考察タイプは全く見かけない。気楽に読めるのだ。

   ホームページの更新は年間僅か数回だが、更新直後から1,2ヶ月間は読者が激増している。海外旅行記などは一編が数万字(今回の知足生活は16,000字強しかない短編だ)になるためか、一回のクリックでは読みきれないのだろうと推定。

   未知の読者からの読後感を拝受すると心底嬉しくなる。昨年末には都市銀行の定年退職者2名から食事にも誘われ、名古屋市まで遠慮するのも忘れてのこのこと出かけた。

   我が闘病記を読んだ読者からがん治療の相談を何度も受けるようになった。医者でもない私に出来ることは、今までに出会った名医達にメールで相談(紹介)するだけだ。でも、快く引き受けていただいているのが嬉しい。私もほんの僅かな貢献とは言え、人命救済のボランティアをしていることになるのだ!
      
おわりに

   『知足』とは『吾唯知足』の後半を切り取って作られた言葉である。其のルーツは釈尊が説かれた教え『足ることを知る人は、心は穏やかであり、足ることを知らない人の心はいつも乱れている』にあるのだそうだ。

   当然のことながら『知足生活』とは何かとの一般解はない。人生は人それぞれの人生観の結果として現われてくるものであり、生きている限り『知足生活』は常にふらふらと揺らぎながら変わっていく。

   私には人様に余生の過ごし方に関する何らかの助言を求める気もないし、そのニーズもない。全ては自己責任の下に自己決断しながら、やがて訪れる死を心静かに迎えるだけだ。

                               上に戻る
読後感

ホームページ拝読しました。人生の先輩と何時も感心致しております。俗世界で生きていくことに汲々としている自分が情けなくなっております。早く石松様のようになりたいものです。どうぞ、今まで以上にご指導をお願いします。

さて、小生も齢63を越えそろそろ着陸態勢に入ることを決断し、この6月で着陸に決めました。何か、自分の人生を振り返りたいと思い、デンソー本社での活動を纏めております。ひょんなことから、これを知った後輩から西岡塾を開催するので是非お話頂きたい、と強く要望され今準備を進めております。6回程度の予定で開催することになりましたが、皆が喜んでくれればと念じております。

先輩からご指導を頂戴した言葉です。『先手管理』『仕事は始発駅でなければいけない』。これを今日まで自分の座右の銘にして頑張ってきた思い出を、少しでも伝えられたらと思っております。

色々書きましたが、今後とも宜しくお付き合いをお願いします。

@ ゴルフ仲間⇒ハンディ10⇒我が仲間では抜群の上手さ・多重がん仲間・全国の販売店の経営指導に東奔西走しながら大活躍中

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「知足生活に突進」を一気に読み、さすがに充実したライフスタイルと感心しつつ、自分が気にしていたことがところどころにずばり書かれているので、スカッとした気持ちになりました。

例えば、「NHKの大河ドラマ」のオーバーな表現や「市場関係者」という無責任な経済新聞の報道」など・・・

海外ツアーの目標達成で飽きたことなど、私はとても年齢だけの国は無理なので、せめてBS−TVの海外ツアー番組、例えば「欧州鉄道の旅」を見る程度です。

新聞は中日と日経を永くとっていたが、中日はチラシが多すぎるので10年ほど前にやめまして、今はチラシがないのが寂しい時もあり、年に1回の元日だけ配達してもらっています。

最後の「死ぬ準備」は、何時死んでも迷惑をかけないようにすることが重要だと感じました。70歳過ぎたら出来るものからやりたいと思っています。

ではまた・・・

A トヨタOB・山田博嗣氏⇒検索窓に名前を入れると読みきれないほどの記事が出てくる方・全日本マスターズ陸上競技選手権(ハンマー投げ記録保持者)・重量投げ・重量五種など日本記録保持者・トヨタ先輩に一度喫茶店で紹介されただけなのに何故か記憶に残った方

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私は10年以上新聞は取っていない。ときどき駅で買うだけ。記事がつまらぬ。英字新聞の翻訳をインターネットで読んでいる。

日経の記者に聞いたが他紙と同じことを書いていないとお客に怒られるそうだ。紙面の差別化はできない。海外特派員もデスクに迎合して書くから、現地ニュースにならない。私が読むのは外人か留学した学者の文章だけ。日本人記者のレベルは低い。読まない。

テレビの項に家内は感激。石松方式を導入したい。彼女の理想生活スタイルだと。

私は階段は極力避けている。下りも避ける。

定年後の余暇活動は私はこれからスタート。まだピンとこない。石松年上先輩の体験談という感じ。いずれは石松旅行チームにも飛び入りで参加したい。

B トヨタ同期・工&経・一年で依願退職⇒公私共に波乱万丈の人生・再婚後の奥様は北京美人・私大教授・受験生時代の全国模擬試験では100位以内の常連だったとか

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前略、ごめんください。『知足生活に突進』、拝読しました。面白くて、笑いながら(・・・スミマセン)一気に読みました。

一番感じたことは、石松さんってお元気だなぁ、ということです。知的にお元気なだけではなく、肉体的にもかなりお元気なのではないでしょうか。私は石松さんより若いのですが、それでも何となく敵わないなぁ、と感じるところがありますから。これって、ホントです。つまり、石松さんはご自分で思っているよりかなりお元気なのではないか、ということです。

それから、やっぱり人生の第4コーナーを回ったと思ってからの人生が大事なんだよなぁ、ということです。私も既に人生の第4コーナーを回ったと思っているので、石松さんの心境を参考にしてこれから実りある人生を送りたいです。好きなことしかしない、という先鋭的な生き方が一番!

C 宇宙飛行士向井様のご主人・医・未だお会いした事もない方・励ましのお言葉に感謝!!

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知足生活の趣旨は全く同感。人生所詮自己満足。

病状が良くないのではと思っていたが、平均寿命到達は問題なさそう。祝着至極。これだけの物を書き上げる気力、体力に感服。

近況など。

* 気力、体力を振り絞って 交通network の解析に挑戦中。(ああ面倒だ)。
* 天文観測を再開。チコ ブラ−エのまねごと。
* 晩酌の350mlのKIRINを風呂で飲むことが楽しみ。

雑文をご容赦下さい。

D 大学級友・工・今尚現役で活躍中・帰省の折に博多でお会いする方

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昨年は向井万起男様の新刊書についての貴殿の読後感(WBC決勝戦テレビ観戦中)をメール受信トレイに発見。あわててプリントアウトしたことが鮮明に思い出されます。そして昨年末貴殿ご多忙のなかお時間をいただき、先輩の生きざま(現役・定年後)を直接お聞きしあらためて感服しました。

がん発覚後昨年まではチャレンジ精神で何事も全力で走り、そのために「がん」がその「先輩の凄さ」に驚いて「がん細胞」の方が怯えて逃避状態にあるのかと勝手に想像していました。しかし、今回の「足るを知る」は「がん」とは別に「老化」を意識され、少しゆったりとした過ごし方に舵をきられたかなーと思いました。

新聞につきましては小生は現在日経・中日を購読中で、70歳時には検討しようかと思っていました。先輩の意見で検討時期は早まりそうです(節約も兼ねて)。

テレビは「笑点」のみが共通点のようです。

ゴルフ・テニスは以前お聞きしました折その運動量に驚きましたが、少し減らされるご計画のようですが、それでも平均以上の上位ランク?だと思います。

遺影につきましては、・・・「喜寿・傘寿・米寿などお祝い時に遺影の更新撮影を続けたい」という文に拍手(小生心を込めて)をしてしまいました。

トク―トラベルの発想はグッドアイディアですね。今後はその方面の楽しい(格安)秘湯情報も期待しています。

先輩の情報を知るたびに日々の時間を大切にと思う一方、所詮小生は先輩には及ばない自覚も当然しっかりあり。70歳までは健康面には留意して、やりたいことをしっかりやっていこう(当然気張らずにゆっくり・・)と思っています。

そして70歳に到達した折はその折考える、ということで「まーいいか」・・・しかし「寝たきり老人」だけは避けたい努力をしたい、と思っています。

先輩のますますのご健勝をお祈りします。今年もよろしくお願いします。
                                     
E 大学後輩・経・昨年末氏の友人とのお二人から豪華な昼食のお招きを頂き感謝。

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興味深く拝読しました。元々向上心少ない淡白な自分から見ますと、少し近づかれたかなと感じるも差にあらず。新しい興味楽しみを追求されている姿に感心しています。

今日のTVでサンプロを見ていたら最近の若者が海外に興味少ないとの問題提起をしていましたが、結果は貴兄と同じでも動機が全く違う訳ですから、若者向けの海外見聞の啓蒙もしておいて欲しいと思いました。

墓の件、先ず抽選に当たり良かったですね。そして3*3mの大きさも良かったですね。自分は40年程前に確保しましたが、今は墓を建てるべきか否か迷っている所です。永代供養も多いとか。子孫が墓の面倒を見なくなって草等で荒れるのも嫌だし、と後ろ向き発想のみです。

スーパー銭湯は自分も愛用者ですが、ビールが飲めなくて自宅に露天風呂を作る発想が出てくるとは。流石公営賭博での常勝者。感心することを超えています。完成したら是非見学させて下さい。

そしてこの随想で触れられていなく不満に感ずるのが、公営賭博に対する哲学と常勝方法で、マル秘かも知れませんが、もうそろそろ公開されても良いのではと思っています。

次の新しいお取り組みを期待しつつ。

F トヨタ先輩・工・ゴルフ・旅仲間・財テクが本業に近い方

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ゼロ(零)の発明はインドであることは有名ですが、無形のものを数字とした考えはまさに仏教の国ならです。何にも無い世界から1を考える、つまり無から有形を考えることは人間には出来ません。

でも有形のものであれば、1から2へと進むには理屈をつければなんとかなります。例えば、無の宇宙からどうして、地球や色んな星が出来たのか?疑問だらけです。でも、無の世界を割り切って浄土と考えれば、不可視の世界は広がり、想像を掻き立てます。

誰も知らない訳ですから、どう描こうが未来永劫立証は不可能です。 まあ、此処に宗教があるのでしょうが?

つまり、有形の世界、生きてる人間の原点は食べられれば、死に絶えるまで、考える事ができる。ぎりぎりで言えば、食べていければ足りてるわけで。豊かになりすぎて、現代は物に頼りすぎ虚勢が多すぎる気がします。

アフリカや原始に近い国を周られていて生きる確かさ感じられてるように文面に表れ、失礼ですが、生き様がよく見えます。知足生活いいですね。

読後感から少し外れました。

G 昨年末にEの方と一緒にお食事にお招きいただいた方・法

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「知足生活へ突進」を拝読。今まで、海外旅行など沢山読ませてもらっていますが、それにも増して今度のレポートは中身が濃く緊張して読みました。

1.孫の可愛さ

孫の可愛さは人それぞれですね。我が家は嫁いだ娘が週一のパート仕事に出る日を約10年間(1〜10歳ほど)二人の孫を預かりました。

私も家内も等しく孫を可愛がりましたが、孫の懐(なつ)き方は私と家内に対して大差がありました。性別の差はあると思うが今考えると、私は遊びの相手が中心ですが、家内は食事、身の回りの世話、しつけでしかることも多い。真に育ててくれる人に懐くとは小さい孫も鋭い!

2.世界的な権威者

「**の分野で石松さんの名前を知らない人はもぐりですよ」はうまく言い当てています。ロイヤルCCのキャディは石松さんのことを「珍しい帽子を冠り、世界中の旅行の話をして下さる。何を訊いても教えてくださる。物知り博士ですね」と。「石松さんを知らないキャディがいたらもぐりですよ!」となりますね。

ついでながら、石松会のメンバーはプレーが遅いのも有名!ある時、フロントで「スタート順番を最後にしておきましたよ!」「私どものプレーが遅いからですか?」「いえいえ、おしゃべりしながらゆっくり回っていただけるようにです」。ご名答!

3.墓の準備

数10年前に岡崎市斡旋の墓地を購入。購入後3年以内に墓を造ることが条件になっていたので、木の柱を立てておいた。10年ほど前、突然 墓をすぐ造るように要請された。墓地購入希望者が空き地を見つけて文句を言ったからでした。

将来、子や孫が墓参りに来た時、所在を見つけやすいことが肝要かと周囲の墓より背の高いものを注文した。デザインは墓屋任せ。昔風の形で大小にかかわらず相似形。背が高くなると太くなる。後で分ったが、墓の値段は一番上の角柱
(棹石という。断面は正方形。八寸角、尺角など今尚尺貫法の世界)の一辺のサイズで決まる。よって高い買い物になった。当時も車1台程度の値段でした。

H トヨタ先輩・工・ゴルフ&テニス&旅仲間・読後感を必ず書いていただける方

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「知足生活」にまっしぐらでこの世に極楽浄土を実現される勢いを感じられ、まことに結構とお喜び申し上げます。

マスコミ不信から、新聞やテレビ番組に厳しい見方をされていますが、私も全く同感です。彼らは戦時中、政府からの情報を一方的に流して多くの国民を死地に追いやり、今又、活字や映像で日本人を愚民化して世論を思うが儘に操ろうと画策しているようです。

ハンムラビ法典以降、世界の歴史とは常に時の権力が、民の不満が限界を超えぬ範囲で人々を“法”の下に支配してきたのであり、今更マスコミが「正義」を掲げて記事を書くなどは笑止千万です。

私も、テレビはコメント抜きのドキュメンタリーしか見ないことにしています。NHKドラマにしろ、日韓併合100年のこの年に平和な循環型社会であった江戸時代から、欧米帝国主義に倣って覇権国家への道を歩み始めた幕末・明治の英雄を描くとは時代錯誤もはなはだしいことです。

それにしても、旅行記を楽しみにしていた者にとって「海外旅行にも飽きた」には拍子抜けです。95ヶ国を訪問し終え、95歳まで一休みされるものだと解釈しています。

定期的な温泉旅行から、ご自宅に露天風呂設置の計画まで進んでいるようですが、日本列島は2,000m以上掘ればどこでも温泉が湧くそうです。石松さんの財力をもってすれば、裏庭に天然温泉の露天風呂が湯煙をあげている日も近いものと楽しみにしています。
 
I トヨタ先輩・工・入社後依願退職⇒郷里で大成功された発明考案の達人

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1,000人の死を見届けた終末期医療の専門家が書いた「死ぬときに後悔すること25」。大津秀一著という本を書店で見かけ、目次のみをざっ読みました。それと今回石松さんが随想でお書きになっている内容とを読み比べると、貴兄は大津医師が掲げる25項目の後悔など、ほぼすべてクリヤー済みであると感じました。

真偽は不詳⇒あるローマ法王の死ぬ前の後悔⇒童貞のままだった!!

貴兄には、更に「これだけはやり抜かねば!」という項目を数多く追加した上で、悔いなき生涯を全うしていただきたい。

以下は楽天ブックスのレビューに投稿された読者の感想文3件と、「エチカの鏡」というテレビ番組を見た方の詳しいレポート文
(長すぎたので削除)です。これを見れば元の本を買い求める必要がないように私は思いました。

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1,000人の死を見届けた終末期医療の専門家が書いた本です!!私には、まだピンッとはきません、がそれでも親を思い涙しています・・・

先日、利用者さんの前でこの本を紹介しました。(私は介護のお仕事をしています。)棺桶に片足を入れた皆様は、私が涙をこらえて話したせいか、本の内容に共感したのかわかりませんが、多くの方が涙されておられました。

内容は決してお涙頂戴ではなく、どちらかと言うと医学的?(でもないかな??)う〜ん・・・とにかく可笑しくも悲しくもないのだけれど、自然と涙が(こぼれるよりは)溢れました。

そして最後に「ありがとう」を必ず誰かに言いたくなります!!!絶対にオススメです!!

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時々立ち止まって人生を振り返る、そんな時にはこうした本が良いかもしれません。著者は終末期医療に携わる医者。全体を六つのパートに分けて書いています。

1.健康・医療編
2.心理編
3.社会・生活編
4.人間編
5.宗教・哲学編
6.最終編

いつでも死ぬ覚悟で毎日生きている人には不必要かもしれませんが、多くの人が読むべき一冊でしょう。

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エチカの鏡とか好きな人にはいいかと 。「またか」という感じの人生本。著者のつまらない持論からはじまり、たいした目新しい内容もありませんでした。

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エチカの鏡でも紹介された「死ぬときに後悔すること25」 。http://shoiko.com/wp/2009/11/16/1357/

1.自分の体を大切にしなかった
2.遺産をどうするか決めなかった
3.夢を叶えられなかった
4.故郷に帰らなかった
5.行きたい場所に旅行しなかった

6.美味しい物を食べなかった
7.趣味に時間を割かなかった
8.会いたい人に会わなかった
9.自分の葬儀を考えなかった
10.やりたいことをやらなかった

11.人に優しくしなかった
12.心に残る恋愛をしなかった
13.結婚をしなかった
14.子供を生み育てなかった
15.子供を結婚させなかった

16.悪事に手を染めてしまった
17.タバコをやめなかった
18.感情に振り回された一生を過ごしてしまった
19.自分が一番だと信じて疑わず生きてしまった
20.死を不幸だと思ってしまった

21.神仏の教えを知らなかった
22.生前の意志を示さなかった
23.残された時間を大切に過ごさなかった
24.自分の生きた証を残さなかった
25.愛する人にありがとうと伝えなかった

J トヨタ先輩・工・多趣味を極め続けている人・豊田市内の不動産は全て現金化し、子供のいる横浜市内の中古マンションの借家暮らしで余生を満喫中

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何時も貴重で興味あるメールをいただきながら読後感を提出せず申し訳有りません。今回も人生指南のメール・ホームページ楽しく読ませていただきました。

小生は兎年で72歳に近づいていますが、想定寿命85歳としてこれから何が出来るか考えています。生意気ですが、後輩にまだまだ教えることがある事、それは老害でも年寄りの冷や水でもいいのですが。及び中国少年、青年との交わりが残っています。後者について言えば大半の中国人は問題多きにしても素直で意欲有る少年、青年が多く、彼等を精神、金銭で応援したいのです。

とら年のとらはどの字か?最近中国では虎を使います。寅と併用しています。若い人は全て虎です。多分慣れ、分かり易さでしょうか?昔は寅が主流だったと思います。今年のカレンダーを下記コピーしました。



トヨタが心配です。貴兄リポート『日産復活への疑問』
(ホームページ⇒随想⇒日産復活への疑問)を読み直してみました。

私自身は産業界製造業を知る頃から長年トヨタ方式に疑問を持っていました。何故かは分かりませんが、自信過剰に許せなかったところが有ります。ですから私の車は日産だけです。

最近はやりの言葉で『1位でなくてよいではないか』とあります。自身の事業は何時も第2位を心掛けてきました。目立たなくても良い、がモットーでした。2位に付けていると1位先頭の様子、無理しているところが分かるものです。陸上競技で言えば勝つなら最後のラストスパートでしょう。私の事業、生活にはラストスパートは必要なく、何時までも2位で良いと思っています。

立春とはいえ寒さが続きます。お健やかにお暮らしください。

K トヨタ先輩の学友・工・若くして就職先を依願退職され、香港に貿易会社を設立⇒大成功⇒中国にも営業所設立⇒中国の極貧地に校舎を寄付・奨学金も提供・瀬戸市の豪邸には奥様⇒つまり単身赴任・海外事業進出の鑑

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「知足生活」…色々なことを想像させてくれる言葉ですね。「人生とは、壮大な暇つぶしである」「幸せは、その人の心の中にある」などということを連想します。好奇心を満たそうとしている状態、あるいは満たされた状態が楽しいのは皆認めるところでしょう。

貴殿が海外旅行に飽きたのも、すでに好奇心が満たされてしまったからなのでしょうね。「夜空で星を眺めていると、自分の悩みが小さいことに気付く」と言った人がいました。

文字は人のみの所有。文学・音楽・絵画。やはり、仕事の人生もいいですが、死ぬまで仕事を出来ない人は、それ以外が必要になるのでは。

混沌の世の中ですが、いったい、日本はどこへ向かうのでしょうか。今こそ、偉大な指揮官が必要なのに、このありさまでは…

お題が大き過ぎてまとまりませんが、締めとしては、皆が好きなことをして国が成り立てば、それに勝るものはないということでしょうか。

L 若いのに財テク長者・まだお会いした事もない方

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